ベルセルク作者の訃報と、サークル休止にまつわるお話

すでにご存知とは思いますが、ベルセルク作者の三浦建太郎氏が急性大動脈解離で亡くなられました。

体調悪化による休載もたびたびありましたので、突然の訃報ではありますが、個人的にはついに来てしまったか…という気持ちが強いです。

ご本人も「死ぬまでに頭の中を全て出せるのか」など完結に対する危惧を語っていましたが、本当に現実になってしまったことは残念でなりません。

 

とはいえ、数年ぶりの更新でベルセルクについて語りたいわけではありません。

この機会に、今さらではありますがサークル設立から休止に至った経緯と、現況についてまとめておこうと思ったもので。

もし読んで頂ける方がいるなら、お付き合い頂ければ幸いです。

 

 

サークル設立については以前も触れましたし、複雑な経緯もないので省きます。

「絵を描く人がもっと描きやすくなればいいな」の一心で、約60種類のペンタブ芯を一人で作ってきた、程度の話です。

ありがたいことに多くの方からご好評を頂き、さらに良いものを提供できるよう試行錯誤していました。

 

そうしたある日、いつものようにペン先の加工を始めようとして、ふと気づきました。

 

握力がない。

 

もちろんゼロではありませんが、加工の際は細いペン先を固定するために、指先で強く握る…というよりつまむ必要があります。

しっかり固定するだけの握力がなかったんですね。

 

しばらく作業続きだから、そういうこともあるだろう。

疲れのせいかな?と思い、その日は作業をやめて早めに休みました。

 

そして翌日、翌々日、一週間後、一ヶ月後…

一向に握力は戻りませんでした。

 

それどころか、最初は日常生活に全く支障がなかったのが、

だんだん茶碗を落とすようになり、

箸でものをつまむのも難しくなってきました。

うまく手に力が入らなくなり、指先に震えも出るようになります。

 

それと平行して不眠などの症状も出始め、病院ではいわゆる自律神経失調症と言われました。(正式な病名はちょっと違いますが)

 

それでも半年ほどは騙し騙し続けていましたが、そんな状態で指先の細かい作業が続けられるはずもなく、結局通販は休止する形になりました。

休止の際は多くの方にご迷惑をお掛けしました。

 

その後もしばらく症状が良くなる気配はなく、仕事を辞めることになるなど色々とありました。

今はおおむね回復しているので、そこはご心配なく。

 

そんなわけで、今は活動再開しようと思えば可能な状態ではありますが、

今のところ再開する予定はありません(イベントは出るかも)

その理由が、冒頭の訃報の話と繋がってきます。

 

 

活動休止する前から個人的に気になっていたことなのですが、

同人・商業作家さんで、体を悪くされている方がとても多いです。

自分もそうでしたが、体調を崩して休止・終了のケースが本当に多い。

 

「絵を描く人がもっと描きやすくなればいいな」からスタートした活動なので、

そういう理由で描けなくなる・読めなくなる人を見ると、とても悲しいです。

休止ならまだ可能性もありますが、亡くなってしまったら二度と続きは見られません。

 

創作する人全員が、気兼ねなく安心して創作できて、完成後も幸せでいて欲しい。

そしてできることなら、もっと作品を作り続けて欲しい。

好きなことを好きなだけ続けてもらいたい。

 

 

自分が体調を崩して、今こうして回復してから感じたのは、

自分が本来やりたいことって「描きやすいペン先を作る」ではないんですね。

 

もちろん、使いやすい道具の価値は承知していますが、

まず使う人がいないとどうしようもない。

描きやすい道具以前に、体が動かなくなったら何もできません。

 

そして何より、できあがった作品そのものも大事ですが、

作品を作った人がもっと幸せになって欲しい。

完成後でも未完でも、本人も納得できないうちに終わったら、悲しいじゃないですか。

 

今回の訃報は、ベルセルクの続きが読めない以外にも、そういう意味でも悲しい出来事だと思っています。

できることなら、そういう人を減らしたいんですね。

だから、活動方針として今モノを作るのはちょっと違うな、というところです。

 

そのような訳で、誠に勝手ながら、再販希望の方には本当に申し訳ありません。

 

 

そんなわけで、最後に自分の近況です。

 

謎の握力低下や不眠その他もろもろ、回復するきっかけになったのは、

病院の治療と薬…ではなく。

カイロプラクティックという、アメリカ発祥の骨盤や背骨の歪みを矯正する治療法です。わかりやすく言うと整体の一種ですね。

アメリカやEU諸国では、国家資格として専門のドクターが施術を行っています。

 

日本ではまだ法制化されてないので民間療法の一つですが、

昨年に資格を取って、仕事として始めました。

実際に回復しましたし、理屈も納得できるものだったので。

 

他にも、健康管理士という、文部科学省後援の健康に関する資格も取得しています。

(健康管理能力検定1級)

https://www.healthcare.or.jp/

 

肩こり、腰痛、頭痛、不眠などなど…病院で異常なしと言われた、

原因もわからないような症状でお困りの方は、

諦める前に一度ご相談下さい。

作業机・椅子の調整など、日々の色んな負担を減らしたいご相談も大歓迎です。

(相談は無料です)

 

 

最後は宣伝のようになってしまいましたが、

新型コロナが落ち着いて、また自由に同人イベントが開催されるようになる日まで、

体に気をつけて頑張っていきましょう!

それでは、今回はこの辺で。